2019年に開業して以来、渋谷のランドマークの一つとして注目され続けている渋谷スクランブルスクエア。日々さまざまな人が訪れて賑わう商業施設や、展望施設「SHIBUYA SKY」が有名ですが、実は、渋谷最大級のオフィスフロアや東京都の都市再生特別地区制度を活用した共創施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」など、いくつもの事業を内包しています。
その運営を担う渋谷スクランブルスクエア株式会社では、社員証としてプレーリーカードが導入されています。プレーリーカードはどのように活用されているのでしょうか?
SHIBUYA QWS館長の野村幸雄さんと、営業一部課長(渋谷キューズDiv.)の米山孝生さんにお話を伺いました。
〜この記事はこんな方におすすめ〜
・企業の総務・人事担当の方
・スペース運営担当の方
- 導入のきっかけ -
- 活用方法 -
- 効果 -
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ピッチを聞いて「社員証にしたい」と直感
──株式会社スタジオプレーリーも共創施設であるQWSの一員です。作業やコラボレーションが生まれたりといつも素敵な出会いをありがとうございます。QWSが主催するイベントで私たちのピッチをご覧いただいて、すぐに声をかけてくださったのがきっかけでしたね。
SHIBUYA QWS館長の野村幸雄さん
野村幸雄:坂木茜音さん(プレーリーカード共同代表)のピッチを見て、すぐに「いいな」と感じました。僕自身、プロダクトを見て感動していましたし、周囲の人たちを見ていても、手にした時の反応が喜びに溢れていて、これは単純に、もらったら嬉しいだろうと思ったんです。
それで、うちの社員証にしたらいいんじゃないか、とひらめきました。うちの社員証は、セキュリティ機能のカードとは別で、ただのプラスチックカードなので、それがプレーリーカードに切り替わったら、名刺交換も出来るツールになって便利だな、と。
渋谷スクランブルスクエアは、商業施設もあり、QWSのようなインキュベーション施設もあり、展望施設SHIBUYA SKYもあり、オフィスも入居していて、事業が多角的です。ですから、プレーリーカードにすれば、名刺交換した際に、そうした複合的な魅力をちゃんと伝えられるのではないか、と思いました。
ちょうど、QWSステージに社長も来ていたので、「あれ、社員証にしたら良さそうじゃないですか?」と聞いたら「いいね」と即決で(笑)。管理部の部長にもその場で話をして、プレーリーさんを紹介し、数ヶ月後にはもう導入する運びになりました。今は、希望する社員に付与する形を取っていますが、全社員約60名程度のうち、34名がプレーリーカードの社員証を使っています。
渋谷駅直結、人が行き交う渋谷スクランブルスクエア 画像:渋谷スクランブルスクエア株式会社 提供
コスト削減、CO2削減、さまざまな観点から
──実際に、社員証のプレーリーカードをどんなふうに使われているんですか?
米山孝生:僕らは仕事柄、けっこう館内を歩き回っているんです。その中で、「今うちの社員で面白い子がちょうど来てるから紹介するよ」とか「今ちょうどお取引先の方がいるので紹介します」みたいに、急に名刺が必要になることがあります。その時、名刺を持ち歩いていなくても、社員証だったらいつも首から提げてますから、パッと出せる。
すると、すでにプレーリーカードのことは知っているけど、「社員証にしてるんですか!」と驚かれる方が多いですね。「そうなんです、実はこんなこともできるんですよ」と、勝手に営業しちゃってますが(笑)
「今名刺切らしちゃってて」の心配もないのがいいですね。会社のコストとしても、一回プレーリーカードを作ってしまった方が、名刺を追加発注する必要がないからお得ですよ。僕は年間1000枚以上名刺交換していますから。
営業一部課長(渋谷キューズDiv.)の米山孝生さん
野村:役職や部署が変わると作り直しになってしまいますからね。会社さんによっては、年に一回必ず組織改正がある、というところもありますし。
米山:この前も、8,000人規模の大企業さんで大きな組織改正があって、ほぼ全員名刺を作り変えたと聞きました。
野村:コスト削減だけでなく、今の時代は環境への観点も重要です。渋谷スクランブルスクエアとしては、現在、CO2削減の一環で、ペーパーレス化に取り組んでいますが、プレーリーカードの導入もその中に位置付けています。
一枚のカードが、コミュニケーションを生み出すツールに
──表面が社員証で、裏面は自由なデザインになっているんですね。お二人とも、裏面は目を引きますね!
野村:社員には、裏面に使いたい素材をそれぞれ提出してもらっているので、みんなバラバラです。
僕の裏面はロードバイクの写真なのですが、やっぱりご挨拶の時にこれが目に入ると、盛り上がりますよね。「僕もやってるんですよ」「今度一緒にどうですか?」という話に発展することもあります。
色々趣味があったとしても、名刺交換のご挨拶の時にいちいち自分から「実はこんなことをやってまして……」なんて言わないですよね。でも、プレーリーカードの場合は、マイページに情報さえ載せておけば、相手のほうが気づいて、気になったことを話題にしてくれます。僕のInstagramのアカウントに早速アクセスした方が、日本酒の写真が目に止まって「日本酒お好きなんですか?」と声をかけてくださったことも。
社員証の表のデザインは全社員共通で、裏面は全社員異なる。左上が米山さんの社員証(表)で、下が野村さんの社員証(裏)
米山:仕事のことだけではなく、「こんなことやってるんですか」「これに興味があるんですか」と、話がどんどん広がっていきますよね。実は同じ趣味があった、みたいな発見を与えてくれる時もあります。
あと、助かるのが、SNSの交換です。名刺交換した後になってから、Facebookでアカウントを検索して申請するとき、「でも、この人に友達申請しても迷惑じゃないかな」って不安になりませんか?(笑)
プレーリーカードだと、すでにマイページに本人が許容しているSNSアカウントが乗っているので、「じゃあこれを交換しましょう」とその場ですぐにやり取りができるのがよいですよね。
あと、やっぱり、みなさん使い方がそれぞれ違うということが見えてきますよ。100人いれば100通りの使い方があるな、と。
野村:その可変性、フレキシブルさが魅力なんでしょうね。
どんな職業でも、どんな企業でも可能性が広がる
──お二人のように、人と繋がることが大事な業種・職種では特に重宝していただいていることがわかります。ちなみに、社員証でのプレーリーカード導入は、向いている業種、向いていない業種はあると思いますか?
野村:いや、絶対にどこの企業でも使ってもらえると思います。これを導入することにメリットはたくさんあれど、デメリットはないはずですよ。
確かに、自分よりも役職がかなり上の方と名刺交換する時、「デジタル名刺なのでスマートフォンを出してください」と言いづらいシーンもあります。その時は、紙の名刺との使い分けですね。
あと、「公私を分けたい」「SNSは交換したくない」という社員さんのニーズもあるかもしれないですね。会社側が「企業情報だけ載せてほしい」と希望する場合もあるかと思います。社員が使用するSNSを「XはNG」「FacebookはOK」と規定を設けている場合もありますしね。でもその際は、マイページを如何様にも編集できるので。
いろんな人が使えると思いますよ。例えば、議員さんなんて「固い」と思われがちな職業ですが、マニュフェストや活動報告など、多種多様な情報を一目で見てもらえるプレーリーカードは重宝するはずです。
米山:商業施設で店長に一枚持ってもらって、それをショップカードのように使ってもらえれば、お店のファンを広げることにも繋がりそうです。
野村:いきなりガラッと全てを入れ替えるのがハードルが高い場合、うちのように、希望する社員から付与していく形で進めていくのが良いと思いますよ。
Photo / Akane Sakaki
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プレーリーカードのことをもっと知りたい!という方は、お気軽にお問い合わせください。まずは担当から状況に合わせた「プレーリーカードの使い方」を一緒にディスカッションさせていただきます。