
子どもの写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」やスマホアプリのひっぱりハンティングRPG「モンスターストライク」をはじめ、人と人の豊かなコミュニケーションを生み出す事業を展開する株式会社MIXI。同社では、M&Aによる既存事業の強化とスタートアップやベンチャーキャピタル(VC)ファンドへの投資による新しい市場の開拓を、「両利きのM&A」と称して推進しています。
その中核を担うのが、同社の投資事業部です。MIXI GROUPが注力するライフスタイル、デジタルエンターテインメント、スポーツという事業領域にフィットする国内スタートアップへ主に投資してきましたが、2023年にはインド市場を主な投資対象とするCVC「MIXI Global Investments」を設立。グローバル展開も進めています。
そんなMIXI投資事業部だからこそ生まれたプレーリーカードの意外な活用法について、投資事業推進本部 投資事業部 部長の荒木豪司さん、同じく投資事業部の藤原弘之さんにお話を聞きました。
なお、株式会社スタジオプレーリーは株式会社MIXIに出資いただいております。
〜この記事はこんな方におすすめ〜
・SNS交換を行うことが多い方
・海外出張にいくことが多い方
- 導入のきっかけ -
- 活用方法 -
- 効果 -
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いち早くプレーリーカードを使い始め、連絡先の交換時に好反応
──プレーリーカードとはいつ、どのように出合ったのでしょうか。
藤原:MIXIの投資事業部は、主にスタートアップへの投資やM&A、VCファンドへの出資を行っている部門です。スタートアップの業界は、起業家や投資家が集まるイベントがそこかしこで開かれており、人との交流がとても活発。
そこで名刺の代わりに活用できるのではと思い、プレーリーカードを個人的に使い始めました。業界の性質上、新しいものを受け入れられやすい雰囲気もあるので。

MIXI 投資事業推進本部 投資事業部の藤原弘之さん
起業家をはじめ、スタートアップ関係者は世代も若く、連絡を取り合う手段もFacebookやXなどのDM(ダイレクトメッセージ)がメインです。紙名刺を渡すよりもプレーリーカードをスマホでかざしてSNSのアカウントをフォローしてもらうほうが連絡先の交換がスムーズなので、とても便利だと思って使っていました。
プレーリーカードで情報を読み取る側も初めての体験なので、起業家の方々からは「なんですかこれ!」という驚いた反応で、それを見るのも面白かったです。
情報の一括更新や権限管理機能を活用
──法人向けプランを導入することになったきっかけを教えてください。
藤原:2023年の秋ごろから法人向けプランの提供が始まったので、そのタイミングで事業部としてプレーリーカードを導入することを決めました。専用の管理画面上で情報を一括更新する機能などがあるので、二十数名といる部署の人間たちが使っても、管理が簡単だと感じたためです。
荒木豪司:私たちの場合、初めてお会いした方に提供すべきなのは「どういった企業に投資してきたか」、「どういう方針や考え方で投資しているか」という情報です。それを伝えるのに、自社のWebサイトをスマホで見てもらうのがいちばん早いんですよね。
プロフィールページにある自社サイトへのリンクを固定にしているのはそうした理由からですし、そこは法人プランの機能を使って編集しています。

MIXI 投資事業推進本部 投資事業部 部長の荒木豪司さん

藤原さん、荒木さんのカードデザインと、プロフィールページ
藤原:法人プラン導入の理由となったのはもうひとつ、部署から人員が移った際にアカウントを削除するなど、管理画面上での権限管理が可能なことです。そういった管理の手軽さは、導入の決め手として大きかったですね。
インドでプレーリーカードが大活躍
──独自のプレーリーカード活用法があれば、教えてください。
藤原:四半期ごとに交換回数をランキングにして表彰することで、プレーリーカードの活用を盛り上げようという試みを行っています。私は140回超とダントツで回数が多いので殿堂入りということで除外して(笑)、そのほかのメンバーの交換回数を集計して発表しています。そこで1位になったのが、意外なことにインドで主に投資活動をしているメンバーだったんです。3カ月ほどの期間で115回ですね。

投資事業部内で行われた交換回数ランキング
荒木:日本とは違って名刺交換をしない文化の国では、何かしらの手段で連絡先を交換するのですが、LinkedInのアカウントを教える場合もあればWhatsAppの場合もあるという具合で、相手によってケースがちがいます。そのためプレーリーカード上に情報を集約しておいて、「これを読み取ってください」と相手にお願いして好きな連絡先を登録してもらうのが、手っ取り早いんです。
MIXI 投資事業部はインドのスタートアップへの投資活動に力を入れているのですが、現地の起業家やVCの方との挨拶でプレーリーカードを見せると、「私も使いたい」という反応をもらいますね(笑)。
──カードデザインにもこだわられていますよね。なにかポイントはありますか?
藤原:MIXIのグループ会社が手がけている「ラブグラフ」という出張撮影サービスがあるのですが、そのプロのカメラマンに事業部メンバーを一人ひとり撮影してもらった写真を使っています。
自分が個人的に使っていた経験から、初めてプレーリーカードを読み取る人は「どんな情報を読み取るんだろう」と、少し不安を覚えるかもしれないと思ったんです。そのため、そのカードを使うメンバーの顔写真を載せることで、安心感をもってもらえるように配慮しています。

カードデザインには、スマホで読み取るユーザーへの配慮が行き届いている
荒木:そのほか、どういうカラーにするか、どうロゴを配置するかといった観点で数パターンを自社のクリエイティブを手がける部署につくってもらいながら、一方で「ああしたい」「こうしたい」というリクエストをこちらからも出しながら(笑)、デザインは決めていきましたね。
“個人の名前で仕事をする業界”と相性がいい
──プレーリーカードを使ってみて、効果を実感する場面はありますか?
荒木:コミュニケーションのスピードが上がったと感じます。例えば交換した紙名刺を見ながらFacebookで相手の名前を検索して友達申請をして……というのは、イベントで立ち話をしながらだと、相手を目の前にしてなかなかやりづらい。かといって帰宅してから申請するのは手間ですし、名刺の取り込み忘れが起きるかもしれません。
プレーリーカードを使えばそうした手間もかからずに、漏れなくその場で連絡先の交換が済むので、とても便利です。

──日々実際に使っているなかで、「こういった人たちがプレーリーカードを使うと便利なのでは」と思う人はいますか?
藤原:会社対会社ではなく、主に個人の名前で仕事をするような業界、企業の方には相性がよさそうです。私たちの投資事業部はまさにその典型例だと思うのですが、起業家の方は投資担当者とやりとりしていて、投資事業部という会社の部署とやりとりをしている感覚はないと思います。
これは例えば、マンションのデベロッパーや保険会社の営業マンなども、同様のコミュニケーションが生まれているのではないでしょうか。個人が会社の顔として仕事をする場面で、プレーリーカードを上手く活用してもらえそうだと感じますね。
Photo / Akane Sakaki
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プレーリーカードのことをもっと知りたい!という方は、お気軽にお問い合わせください。まずは担当から状況に合わせた「プレーリーカードの使い方」を一緒にディスカッションさせていただきます。