2024年3月2日に開催されたJAWS-UG主催のイベント「JAWS DAYS 2024」には、エンジニア、企業、学生など、AWSを活用する約1200名が一堂に会しました。そこで実施されたのが、プレーリーカードと連携した「スタンプラリー企画」。
この個性的な活用事例の背景には、どんなプロセスがあったのでしょうか? 「JAWS DAYS 2024」実行委員の早川愛さん、吉江瞬さんと共に活用事例を振り返ります。
〜この記事はこんな方におすすめ〜
・ イベント企画担当者の方
- 導入のきっかけ -
- 活用方法 -
- 効果 -
|
エンジニア同士がつながるコミュニティがつくる年に一度のイベント
──まず、「AWS」「JAWS-UG」について教えてください
JAWS DAYS 2024実行委員長 早川愛さん
早川愛:AWSとはAmazon Web Servicesの略で、多くのWEBサイトを始めとする企業活動を支えるITシステムに使われているサービスです。AWSの使い方をみんなで学んでいこう、というエンジニアのコミュニティが「JAWS-UG」で、我々はその一員です。こういう使い方があるよ、みたいな情報をどんどんシェアしあったり、特定のテーマを決めて勉強会に参加したり、あるいは自分が企画することもあります。
吉江瞬:部活みたいなもの、と言うとわかりやすいかも(笑)あれが動かない、これがわからない、って一人で悩んでいるよりも、コミュニティの中で詳しい人に話を聞くとすぐ解決につながります。そういう体験をみんなが積み重ねてきた結果、今や日本全国に支部が60以上という広がりを見せています。
年に一度、JAWS-UG内の有志メンバーが主催する「JAWS DAYS」というイベントを開催しています。
プレーリーカードによるスタンプラリーはどう生まれた?
──2024年3月に開催された「JAWS DAYS 2024」は、5年ぶりのリアルイベントだったそうですね。
JAWS DAYS 2024の様子
早川:コロナ禍を経て、自分の所属している会社やコミュニティ外の人たちと関わる機会が減っているな、という状況を肌で感じていたので、今年のテーマは「LEAP BEYOND」にしました。地方と都市、学生と社会人など、異なるバックグラウンドを持つ人が、壁を乗り越えて、どんどん出会えるイベントにしたかったんです。リアルイベントだからこそできることだと思っていました。
──プレーリーカードを活用したスタンプラリーのアイディアは、どんなふうに生まれたんですか?
吉江:今回の実行委員長は早川さんで、僕は、2019年にリアルイベントをやった時の実行委員長だったので、色々と相談を受けていた中で提案しました。
JAWS DAYS 2024実行委員 吉江瞬さん
吉江:元々プレーリーカードのユーザーだったこともあり、こうすればいいんじゃないかとアイディアが湧いたので、スタジオプレーリーさんと、アプリ開発をしているヤプリさんの2社に声をかけて実現しました。実施した内容は、企業さん30社のブースにプレーリーカードをそれぞれ発行して設置し、カードを読み取ると、各会社さんのWEBサイト等の情報とスタンプラリーのための導線をおきました。
読み込むとブラウザで各企業ごとのページが表示される。ヤプリオリジナルアイコンをクリックすると以下のページが表示
アプリプラットフォーム企業ヤプリのエンジニア、はぶちんさんが提供した専用アプリでスタンプを集める仕組み
吉江:アプリを開発してくれたはぶちん(株式会社ヤプリ・SREグループの羽渕さん)もJAWS-UGのメンバーなんです。この界隈って、AWSに対して「このUIあんまり使い勝手良くないな」「もっとこうしてほしいな」などのリクエストがあったら、とにかく声を上げる文化があるんですよね。AWSも、ユーザーの声を集積してどんどんアップデートしてくれるので。だから、プレーリーさんに対してもそんなふうに、期待と熱意をぶつけるコミュニケーションになったのかもしれないです(笑)
会場で出展企業に配られたプレーリーカード。表はイベントオリジナルデザイン、裏はベンダーロゴ
5000回読み取られたプレーリーカード。スポンサー企業も参加者も大満足
──会場の様子はどうでしたか?
吉江:プレーリーカードのマイページに、まず企業さんのポートフォリオやホワイトペーパーが出てくるので、そこで必ずコミュニケーションが生まれるのが良かったですね。
2019年のJAWS DAYSでもスタンプラリーを実施しました。その時は出典ブースのQRコードをただ読み取るだけだったので、会話がややあっさりしたものになりがちだったと思うんですよね。QRコードを読み取るためだけの会場の回遊になりがちというか。
吉江:そこへいくと、今回はカードを読み込むというきっかけをもとに会話が発生します。しかも、企業さんの紹介ページが必ず表示され、かつ、それを下にスクロールしないとスタンプの捺印に進めない動線にしていたので。
実施後のアンケートからも以下のようなお言葉をいただきました。
- スタンプラリーの取り組みは素晴らしいと思います。スタンプラリーをきっかけに参加者に対するアプローチができたので、大変満足しております。
- スタンプラリーは大成功だったと思います。ブースを訪れる動機にもなり、なかなかブースに行きずらいと感じる人も理由づけとして使えたのできたと思います。
- とても画期的で、コミュニケーションのきっかけになる素敵な企画だと思いました!
早川:JAWS-UGは、冒頭で申し上げた通りただのユーザーの集まりで、予算を持った団体というわけではないから、こうしたイベントをするときには必ずスポンサーが必要になります。スポンサーになってくださる企業さんの満足度向上も目指していました。
来場者がブースを回るインセンティブとして考えたスタンプラリーでしたが、ブースのかなり奥の方まで回遊するモチベーションになっていたようで、それは本当に良かったですよね。プレーリーカードのおかげで、どこのブースにも、常に人がいる状態が作れたな、と思っています。
吉江:今回、来場者は1000人を目標としていましたが、最終的にはスポンサーさんなども含めて1200名程度の来場となりました。その中で、300名以上の方がスタンプラリーに参加し、最終的に5000個以上のスタンプが押されるという結果になりました。しかも、100名以上が30個コンプを達成したので、想像以上の効果があったなという感想です。
参加者同士も繋がりやすいイベントに
──会場はかなり盛り上がっていたようで、本当によかったです。
早川:もともと知らなかった人にとっては、やっぱり物珍しかったみたいです。「スマホにかざすだけ」で、相手の自己紹介や関係するSNSの一覧が表示され、つながれるという体験は、便利というだけではなく新鮮な体験なんだと思います。
吉江:印象的だったのが、「JAWS DAYSでプレーリーカードを使うんだったら、私もプレーリーカードを作って持っていこう!」という人たちがけっこういたこと(笑) だから、来場者同士でも交換が生まれていたと思います。
懇親会も大いに盛り上がっていた
吉江:もともと、エンジニアのコミュニティって、ビジネスの場では普通の名刺交換なんですが、カジュアルにSNSで繋がる文化も多いんですよ。プレーリーカードの場合、マイページに表示されているSNSのアイコンをタップすればすぐにそのアプリに飛べて、あとはフォローボタンを押すだけなので、圧倒的に楽。
早川:確かに。通常の名刺交換だと、後日その方のSNSをフォローするのって、また一段ハードルがあるじゃないですか。名前で検索してもローマ字なのか漢字なのかもわからなくて、本当にそのアカウントなのか確信が持てなかったり(笑)
吉江:プレーリーカードは、海外の人には絶対に刺さると思いますよ。海外のエンジニアの方と名刺交換する時って大体LinkedInなんですけど、あれも、いちいちアカウントを探す手間があるんです。だからカードを読み取るだけっていうのは、本当にスムーズで魅力的です。
すぐに連絡をとって話を進められる。ビジネスをより加速させるツールになると思います。
そういう点でも、いろんなイベントで今後もご一緒できることを期待しています!
Interview&Text / Chiaki Seito
Photo / Akane Sakaki
---------
プレーリーカードのことをもっと知りたい!という方は、お気軽にお問い合わせください。まずは担当から状況に合わせた「プレーリーカードの使い方」を一緒にディスカッションさせていただきます。